【スマホがイライラの原因の一つだった!】
情報化社会と言われてもう何十年も経ちますが、技術はどんどん進歩し、手を伸ばさなくたって欲しい情報を手にすることができる世の中になりました。
特に最近のスマホの台頭により、いよいよ1日中何かしらのメディアから情報を好きなだけ得られる時代になったのです。
そして一方で、通勤通学によるスマホが満員電車のイライラを作り出していることが明らかとなってきました。
スマホ単体が悪いと言うわけではなく、スマホがトドメを刺してしまったと言った方が正しいかもしれませんね。
一体どういうことなのか、解説していきたいと思います。
【VDT症候群が現代人を蝕んでいる!】
VDT症候群という病気を聞いたことはないでしょうか?
正式名称「Visual Display Terminal(ヴィジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群」、別名「テクノストレス眼症」と呼ばれる病気です。
ディスプレイという名が付いている通り、テレビやパソコン、そしてスマホの画面ばかり見ていることによって発症する目の病気なのです。
数年前までは、テレビもパソコンもあまり持ち歩くものではなかったこともあり、通勤通学の時間というのは遠くの景色を見たり、朝日を浴びている街路樹を見たりする時間でした。
テレビやパソコンといったディスプレイを見る時間は長かったものの、ディスプレイを見ない時間も確保されていたわけです。
しかし今は違います。
スマホの台頭により、1日中ディスプレイを見ることができる環境となってしまいました。
通勤通学で電車を利用しているあなた、駅のホームや車内を見てみてください。
ほとんどの人がスマホを操作していませんか?
ちょっとした空き時間があれば、すぐにスマホを操作するのが現代人です。
24時間ディスプレイを見られる環境にあるわけですから、VDT症候群になっても何も変ではないのです。
【VDT症候群はどんな症状を起こすのか?】
VDT症候群は、体だけでなく心にも異常をもたらすと言われています。
どんな症状を引き起こしてしまうのか、見ていきましょう。
『目に起こる症状』
- 目がショボショボする
- 目がかすむ
- 目が痛くなる
- 目が乾いてしまう
- 視力が低下する
『身体に起こる症状』
- 首や肩がこる
- 手がしびれてしまう
- 頭痛に悩まされる
- 吐き気がする
- 自律神経失調症にかかってしまう
『心に起こる症状』
- イライラする
- 不安になる
- 鬱状態になる
- 不眠症にかかってしまう
ディスプレイを近くで、そしてスマホのように小さいメディアの場合は姿勢も乱れがち。
目にかなり負担がかかるような環境でディスプレイを見るため、目だけでなく全身にダメージを与えてしまいます。
そして身体に留まらず、精神状態にも悪影響をきたします。
イライラする、不安になる、鬱状態にかかるなど、どれも心の状態としては症状が重いです。
自分にとってプラスになると思っているスマホの操作は、結果的に逆効果となっていることがわかります。
スマホが悪いのではなく、ちょっとスマホにのめり込んでしまうのが悪いということですね。
【VDT症候群を解消するためには】
VDT症候群は重い軽いがあるものの、現代人のおよそ7割程度はVDT症候群の恐れがあると言われています。
ディスプレイを見ている間は痛みを伴ったりするわけではないため、なかなか気づきにくい恐ろしい病気と言えます。
ではVDT症候群をどうすれば解消すれば良いのか?
答えは簡単です。
「ディスプレイを見なくて済む時間を増やす」
電車の待ち時間など、どうしても暇な場合は少しくらいはスマホを操作しても良いと思います。
しかしせめて歩いて移動する時くらいは、危険を回避する上でもスマホは操作しない方が良いでしょう。
会社でよくパソコンを使うサラリーマンの方は、姿勢を正しくして少し距離を置いてディスプレイを見るように心がけたいところです。
目が疲れたら、目薬をさしたり、ホットアイマスク(水で濡らして絞り、電子レンジで60秒温めれば簡単にできます!)で目を休める癖をつけましょう!
- 満員電車でイライラしてしまう一因は、VDT症候群にあり!
- ほとんどの現代人はVDT症候群にかかっているので注意!
- 目を休めるためにも、ディスプレイを見ない時間を心がけよう!
- もし目が疲れたら、目薬やホットアイマスクで早めの休息を!