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【皆が持ってる心の壁、それがATフィールドです!】
ヱヴァンゲリヲンの人気で話題に上がるATフィールドですが、これの意味は心の壁です。
拒否反応が壁となり、バリアとなるわけですが、人間にもあるとされています。
このATフィールドはヱヴァンゲリヲンでしか出て来ない単語ですが、心の壁と聞くとしっくりくるのは私だけでしょうか。
いろいろ調べてみたのですが、心理学で言うところの『パーソナルスペース』が近いんじゃないかなと思います。
これがストレスと密接な関係があるのです!
【距離という名の心の壁】
ヱヴァンゲリヲンで出てくるATフィールドは可視化されていますが、実際のところ心自体目に見えないので、心の壁も目には見えないものだと思います。
しかし、目には見えなくても人は知らず知らずの内に距離を取ることで壁を作っています。
恋人と話をする時と、あまり知らない近所のおばちゃんと話をする時を思い浮かべてみてください。
だいたいどれくらい相手と距離をとっていますか?
恋人はだいたい50センチ程度かなと思います。
手を差し出せば恋人に触れられるくらいの距離ですね。
つまり、恋人であれば、50センチ程度までは近くまで来ても、ストレスを感じないということです。
ではあまり知らない近所のおばちゃんはどうでしょう。
恋人と同じ距離にはなりませんよね?
2~3メートルくらいは離れてるんじゃないかなと思います。
きっとおばちゃんが50センチまで近づいて来たら、「近っ!」と思い、落ち着かなくなるでしょう。
自然と自分から距離を取ろうとするかもしれません。
この距離の違いが、『パーソナルスペース』ということです。
【自分を守るためのパーソナルスペース】
相手が誰なのかによって、接する時の距離が異なるのは全て防衛本能であり、自分の縄張りのエリアとなっています。
今はあまり知らないおばちゃんであっても、何回か話をするうちに親しくなると、自然とおばちゃんとの距離は縮まっていきます。
自分の縄張りに侵入されても不快感を覚えなくなるわけですね。
人は無意識に親密度によって距離感を見定めているのです。
内気な人が学校などで誰とも喋らずに一人でいるのも、パーソナルスペースです。
他の誰とも仲良くしたくないから、自ら相手との距離を縮めないわけです。
人懐っこい性格だと、逆に簡単に相手の肩を叩いたり、距離を自ら縮めたりします。
相手が打ち解けているならば、特にイヤだとか思うことはないのですが、打ち解けてないと「気持ち悪い」とか「馴れ馴れしい」とか「人の心に土足で上がり込んでくるんじゃねーよ!」とか思ったりします。
パーソナルスペースとは誰もが持っているので、この距離感がマッチングしないと片方、もしくは双方が不快感を覚えたりするのです。
【満員電車におけるATフィールドは大変なことに!】
満員電車はすし詰め状態ですから、かなりギューギューです。
ほぼ周囲の人との距離は0です。
自分の縄張りに侵入されているどころか、破壊されているレベルです。
ヱヴァンゲリヲンのように、心の中を覗かれることはありませんが、かなりの不快感を覚えるはずです。
こんな心理状態ですから、ストレスを感じるのは当然のことであり、必然とも言えます。
【人は無意識に、自分の縄張りを守ろうと耐えている】
自分の縄張りを侵食され、ストレスでいっぱいになるわけですが、人は無意識に最終防衛ラインを張ろうとします。
最終防衛ラインとは『現実を直視しない』ことです。
もうそうでもしてないと自我が保てない状況になっちゃってるわけです。
具体的に言うと、「興味はないけど広告を見つめる」「腕を組む」「ぼーっと遠くを見る」というような行動に出ます。
どの行動にも意味はありません。
現実逃避しているだけです。
意識的に現実を直視しないケースもあります。
「イヤホンして曲を聴く」「スマホや携帯をいじる」というのは典型的な手法ですね。
もちろんヒマを持て余してるから、という理由もあるかと思いますが。
- 通勤通学の満員電車のイライラはATフィールドが関係していた!
- 心の壁は距離という形でストレスを感じないように無意識に制御している
- 満員電車では距離がほぼ0となってしまうため、ストレスが生じるのは必然
- ストレスを感じながらも、無意識に耐えるような行動をとっている