ひな祭りに出てくるお菓子と言えばひなあられですが、ひな祭りをぐっと女の子向けにする華やかなお菓子ですよね。
ちなみにあられとは、空から降ってくる霰(あられ)に似ていたからだそうです。
我が家でもひな祭りになるとひなあられを食べますが、以前袋を開ける際に盛大にぶちまけて、あられの語源を再現した思い出があります…
そんなひなあられには、関東と関西で全くことなるひなあられがあり、何やら秘密がありそうです。
今回は、ひなあられの由来や意味、そして関東と関西の違いについてご紹介したいと思います!
目次
ひなあられが生まれた由来は?
ひなあられが誕生したのは江戸時代であり、ひな祭りが誕生した平安時代からおよそ500年後となっています。
それでも現代まで500年の歴史があるわけですから、歴史あるお菓子として考えて問題ないかと思います。
江戸時代に誕生したひなあられですが、『ひなの国見せ』という行事が元になったと言われています。
『ひなの国見せ』とは、雛人形を持ってお出かけし、春の景色を見せる風習です。
今は飾るだけの雛人形ですが、お出かけに持っていくということは、今で言うところのプリキュアやディズニープリンセスの人形のような扱いだったということがわかります。
よく昔の日本人形には魂が宿ると言われていますが、まるで家族のように一緒に行動したりする行事があることを考えると、魂が宿るのは納得できますね。
さて、その『ひなの国見せ』ですが、女の子が雛人形を持ってお出かけするわけですから、一緒におやつを持っていく必要がありました。
そのおやつこそ、何を隠そう『ひなあられ』だったのです。
単純に「雛人形を持ったお出かけのおやつ」ということですね。
ひなあられには関東と関西で全く異なる!それぞれの意味とは?
ひなあられが誕生したのが江戸時代ということもあり、関東と関西では全く異なる文化が発達していました。
関東は江戸、関西は京都ですね。
ひな祭りが誕生した平安時代であれば、都といえば京都しかなかった(江戸は戦国大名であり江戸幕府を開いた徳川家康が開拓したので、平安時代の当時は田舎でした)ので、ルーツは1つしか誕生しなかっただろうと言われています。
ひなあられの誕生の仕方からちょっと違っていますので、それぞれ見てみましょう!
関西のひなあられ
関西のひなあられは、菱餅を砕いて作ったと言われています。
菱餅を砕くということは、既にひな祭りが終わっているということになるので、先述の『ひなの国見せ』が行われたのはひな祭りの後ということになります。
ひなあられが白、緑、ピンクという色になっているのは、もともと菱餅が白、緑、ピンクとなっていることが由来しており、それぞれの意味も
- ピンク⇒生命のエネルギー
- 白⇒大地のエネルギー
- 緑⇒木々のエネルギー
と自然のエネルギーを取り込むような意味合いがあります。
菱餅自体が健康に良い素材を使っていますし、自然のエネルギーを取り込むと言うのは合っていると思います。
⇒参考:ひな祭りのひなあられの意味とは?関東と関西で由来が違うので注意!
ちなみに関西のひなあられはしょうゆや塩で味付けされているものが多いです。
ひなあられの発祥は京都と言われているので、おそらく関西が本場なのではと思います。
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関東のひなあられ
関東のひなあられは、関西とは違って甘い味付けをしているのが特徴です。
色については、こちらもピンク、白、緑が主流なのですが、中には黄色を足した4色バージョンも存在します。
4色の場合は、それぞれの色の意味はちょっと違います。
- ピンク⇒春(桃や桜など春の花をあらわす)
- 緑⇒夏(生い茂る緑をあらわす)
- 黄⇒秋(イチョウなど紅葉をあらわす)
- 白⇒冬(しんしん降る雪をあらわす)
4色は四季を表しているんですね。
四季にすることで、1年中健康でいられますように!という願いが込められています。
菱餅を砕いて作るのがルーツでないため、このような自由な発想が生まれたということでしょう。
家でひなあられをお子さんと一緒に作ろう!
ひなあられはご自宅で簡単に作ることができます。
是非お子さんと一緒に作って、ひな祭りをより楽しいものにしたいですね!
簡単レシピのご紹介
①お餅を5ミリ間隔で切ります。
②オーブンの天板にクッキングシートを敷いて、切った餅がくっつかないように少し間隔をあけて載せます。
③オーブンを150℃に温めて、20分ほど焼きます。
④砂糖液を用意するために、小鍋に水と砂糖を入れて火にかけてよく溶かします。焼いている間に行い、粗熱を取っておくのがベターです。
⑤白、ピンク、緑と3色作る場合は、砂糖液を3つに分けて、ピンクと緑には食紅を混ぜます。
⑥もちが焼けたら砂糖水をふりかけて、再度クッキングペーパーで焼いて水分を飛ばします。
もし塩味にしたい場合は、砂糖水の代わりに塩水を作ると良いでしょう。最後に塩をふりかけても良いかなと思います。
⑦焼きあがったら、ざるなどに入れて粗熱を取ります。
食後はひなあられでワイワイおしゃべりしよう!
ひな祭りのメイン料理はちらし寿司であり、他にもはまぐりのお吸い物があり、現代だと可愛いケーキがあったりして、メニューも豪華になっています。
ひなあられはおやつですから、豪華な食事の後、歓談しながらつまんで食べるのが理想かなと思いますね。
雛人形を眺めながら、皆でひなあられを囲んでワイワイおしゃべりするのもひな祭りの楽しみの1つと言えますね!
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