今年もRSウイルス流行の兆候が見られました…!
毎年日本を恐怖に陥れるRSウイルスですが、やっぱり今年もやってきました。
今年のRSウイルスは例年より感染スピードが速いということで、いろいろ警戒が必要となってきます。
今回は、2017年のRSウイルスについて、ご紹介していきたいと思います!
目次
【どんどん流行が速くなっていくRSウイルス…!】
RSウイルスとは、季節の変わり目に流行すると言われ、冬から春、秋から冬となったタイミングで流行するのが一般的とされていました。
しかし近年ではRSウイルスの流行がどんどん早まっている傾向があり、なんと今年のRSウイルスは7月から流行が始まったとされています。
どれくらい早くなっているかというと、下の図をご覧ください。
この表は、国立感染研究所の感染症疫学センターによる、感染症発生動向調査のデータにて作成されたものです。
この表を見ると、2009年では10~11月頃から増加が始まっていますが、2010年では9~10月頃から始まっていることがわかります。
さらに2011年では8月頃から増加が始まっており、2012年以降になると、8月に急激に増加しているのです。
つまり、ずっと同じ呼び方をされているRSウイルスですが、流行するタイミングがどんどん変化していっていることがわかります。
しかもピークの11~12月に関しては、2014年からさらに爆発的に流行しているため、大きな脅威となっていることは言うまでもありません。
そしてついに、今年2017年では7月から急激な増加が始まっていると言われており、過去最大の流行となってしまう恐れがあります…!
【RSウイルスの感染が増加してしまった理由とは?】
RSウイルスとはその名の通りウイルスであり、それが感染することで病気になります。
体の免疫力が低下している時は、RSウイルスの体への侵入を許してしまいがちとなるため、RSウイルスに感染する人が増えているのです。
いろいろな説があるのですが、一説には「急激な気温の上下によるもの」と言われています。
季節の変わり目は、例えば昼間は暑いけど、夜になると涼しくなり、明け方は寒くなるというように、1日の中での気温の差が激しくなります。
すると、暑い間にかいた大量の汗が、夜になると冷えてしまい体温を下げて体調を崩すといった症状を引き起こしやすくなります。
意外に人って短期間の気温の変化に対応できませんし、意識もなかなかしませんよね。
しかし!
今年2017年に限って言えば、7月は急激な気温の差はあまり発生していません。
去年2016年は東京では7月に最高気温が10℃も差が出る日はあったものの、2017年はありませんでした。
では今年の7月の気温の特徴は何だったのか?
それは『30℃を超える日の大連続』です。
東京では、なんと7月に30℃を超える日がなんと21日連続で発生しました。
これはニュースでも連日取り上げられていましたね。
暑い日があまりにも長く続いたため、体の免疫力が低下してしまった可能性が考えられるのです…!
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【とにかく気を付けるのは乳幼児含む子どもです!】
インターネットを見ていると、「RSウイルスはただの風邪」みたいなことが書いてあったりしますが、大人であればそれで済みますが、子どもはそうはいきません。
特に乳幼児がRSウイルスに感染すると、肺炎など重い病気に繋がりかねませんし、ただでさえ免疫力が低いため注意しなければいけません。
RSウイルスに感染すると、主な症状として
- 発熱
- 鼻水
- 咳(せき)
- 荒い呼吸
が挙げられますが、突発的に起こるケースが多いため、異変に気づいたらすぐに病院に連れて行くことをおススメします。
子どものRSウイルス感染について、僕の実体験を交えてまとめてみましたので、参考にしていただければと思います。
⇒【RSウィルス】子供の症状は突発的な高熱に注意!●●が出れば回復の兆し!
【2017年のRSウイルスは流行期間が長くなりそうです】
毎年RSウイルスの流行開始タイミングが早まっているのですが、だからといって終了タイミングが早まっているわけではありません。
先ほどのグラフを見て頂ければおわかりになるかと思いますが、2010年からはずっと1月から収束するまでの傾向に差がないのです。
つまり、終了タイミングは変わらないのに、開始タイミングが早まっているわけですから、これは単純に流行期間が長くなっているということです。
今までは9月に始まり翌年4月に終了する流れでしたが、今年は7月に始まっているため、例年通り来年4月に終了するとなると、実に9か月間も流行期間ということになってしまいます。
しかもピークとなる11~12月の感染者の数が増え続けていますから、今年は過去最高の流行となってしまうんじゃないかと心配です。
大人も感染するため、子どもだけの病気ではないという部分が本当に恐ろしいですよね…
手洗い、うがいといった感染を少しでも減らすための予防はありますので、今年は特に念入りに取り組んでいきたいものです。
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