イースターをお祝いする上で欠かせないのは、カラフルに彩られた卵、そうイースターエッグです。
これだけカラフルに卵を装飾するお祭りはイースター以外にはあまり見かけませんね。
そんなイースターのシンボルとも言えるイースターエッグですが、一体イースターエッグとは何なのでしょうか?
最近はハロウィンのように突然ブームになったりしますから、イースターエッグも近い将来ポピュラーなお祭りになるかもしれません。
いつポピュラーになっても良いように、イースターエッグの正体を、そして家族で作るイースターエッグの作り方をご紹介したいと思います!
目次
イースターエッグって何なの?
イースターエッグは、その名のとおりイースターのお祭りで登場する卵のことです。
イースターはキリストが復活するというお祭りなわけですが、その復活を象徴したのが、このイースターエッグ、つまり卵だったのです。
卵は殻があり、例えば鶏の赤ちゃんであるヒヨコは、卵の中から殻をこじ開けて誕生します。
この姿がキリストの復活を形にしたものであると考えられ、死という殻の中から、キリストが誕生(死の後なので復活)したという構図になっているようです。
そもそも卵は生命の誕生を意味していますし、キリスト教だけでなく、いろいろな宗教においても卵は生命の誕生という意味で大事に扱われています。
イースターエッグはどうしてカラフルなのか?
これは僕も疑問でした。
あそこまでカラフルな卵は見たこと有りませんし、どんな意味があるのか気になっていました。
イースターエッグのカラフルは、キリストの復活に大きく関連していたのです!
先ほど殻はキリストの死と申し上げましたが、キリストは十字架に貼り付けにされて、槍で刺されて死にます。
刺された際に出てきた血によって、結果的にキリストは死に、神として復活を遂げました。
よって、キリストの血とは世界を変えた神聖なものとされたのです。
ですからもともとはイースターエッグは、赤色をしていました。
それから長い年月が経ち、イースターがただの儀式ではなく、お祭りという意味も持ち始めたことによって、イースターエッグをもっとお祝いっぽくするためにカラフルな装飾がされたと言われています。
確かに真っ赤なイースターエッグはちょっと怖いかもしれませんね。
宗教的な厳格な意味であれば、イースターエッグは赤で問題ないと思いますが、お祝いとして楽しもうと思ったら、皆でカラフルに装飾するという楽しみができますからね。
少なくとも日本では、喜んで卵をカラフルにしちゃって良いと思います。
イースターエッグとは鶏の卵
お店や写真などで見かけるイースターエッグは、何となく大きな卵に見えたりしますが、実はイースターエッグとは至って普通の鶏の卵です。
装飾しやすくする意味もあって、生ではなくゆで卵になっていて、鮮やかな装飾が施されています。
イースターというお祭りはとても歴史が長いので、昔からお手軽に用意できる卵として、鶏の卵を選んでいたのでしょうね。
最近はお菓子業界が盛り上がりを見せており、チョコレートで空洞の卵が型どられていて、その中にお菓子や小さいおもちゃが入っていたり、ホワイトチョコレートが入ってたりしますね。
チョコレート以外にもジェリーでできているのもありますし、イースターエッグそのものがお菓子になっている印象すらあります。
もともとはお菓子とは一切関係ないので、誤解しないようにしてくださいね。
イースターエッグを使った遊び方がたくさんある!
カラフルに装飾したイースターエッグは、飾るだけでなくイースターならではの遊び方が数多くあります。
日本だったら間違いなく飾るだけで終わっただろうな~と思うくらい、結構激しい遊びもありますので、ここでご紹介したいと思います!
エッグハント(エッグハンティング)
家や庭に隠した卵を探し当てるゲームです。
基本的には大人が隠して、子どもが一生懸命探します。
相当な数を隠すため、とても大規模な宝探しゲームですね。
何でもアメリカではエッグハントが流行っており、毎年何万ものゆで卵を使ったエッグハント大会が行われているらしいです。
過去にはギネスにまで認定されたくらいなので、この盛り上がりはすごいですね。
エッグレース
スプーンに載せた卵が割れないようにダッシュして、ゴールまで卵を運ぶゲームです。
卵は既にゆで卵になっていますので、万が一落ちてもレース続行はいけるかと思いますね。
リレー方式と単独方式があるようですが、盛り上がるのはリレー方式でしょうね。
バトン代わりとなる卵をちゃんと受渡しができるかどうか、ハラハラしそうです。
エッグロール
別称「卵転がし」であり、アメリカのホワイトハウスで行われた、伝統あるゲームです。
親子で参加するゲームで、子どもが長い柄のスプーンで一生懸命芝生の上の卵を転がしていきます。
最近は大統領が同性愛好者を招くなどしていることから、人の差別を無くし、皆で仲良くなっていこうという宣言の意味も込められているように感じます。
イースターはヨーロッパ発祥ではありますが、アメリカは上手に文化を取り入れているなぁと感心しますね。
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家族で楽しく作ろう!イースターエッグ!
イースターエッグの醍醐味は、なんと言っても家で自由に卵をカラフルにデコレーションできるところにあります。
幾つか作り方をご用意しましたので、ご家庭に合った方法で楽しんで頂ければと思います!
本物の卵を使わない方法
本物の卵を使うのがちょっと引ける場合は、ホームセンターなどで売っている卵型の発砲スチロールを使うのがおススメです。
特に作業はなく、そのままカラーリングできるのは楽チンですね。
色塗りについては、ポスターカラーがちゃんと色が出るので良い感じに仕上がると思います。
ポスターカラーは蛍光色が多いので、イースターエッグらしい明るい色彩ができることでしょう!
本物の卵(殻のみ)を使う方法
中身を出して、卵の殻だけを使う方法となります。
まず中身の出し方ですが、
- 卵の上部と下部にそれぞれ小さな穴を開けます。キリがあると確実ですが、ない場合は爪楊枝でもいけるかなと思います。
- 下部の穴は少し大きくして、爪楊枝で中をかき混ぜて黄身を潰します。
- 上部の穴から細いストローを指して、空気を送り込んで下部から中身を出していきます。
- 全部中身が出たら、そのまま水を流してキレイにします。
キレイになったら乾燥させて、乾いたらOKです!
次に色塗りですが、殻は既に穴が空いていますから、ちょっとした衝撃で割れてしまう恐れがあります。
よって、色塗りにはアクリルの絵の具で筆を使って優しく描くのがおススメです。
本物の卵(ゆで卵)を使う方法
ゆで卵を使うのは、実は一番伝統ある正しい方法となっています。
まずゆで卵を作るのですが、絵を描くために固ゆで卵を作らないといけません。
しかも割れるようなことがあってはいけませんから、ちょっと面倒ですが水の状態から卵を入れておき、熱していきます。
沸騰したら火を止めて、13~14分ほど寝かせれば固ゆで卵の完成です!
早速色を塗っていくのですが、卵全体に色をつけたい場合は、絵の具ではなくクレヨンで目立つように絵や模様を描きましょう。
ある程度絵を描いたら、全体に色を付けていきます。
色をつけるのは食紅を使うのですが、卵がまるまる入る容器があると便利です。
プリンの容器であれば、だいたい70~100ccになるので、おススメです。
好きな色の食紅大さじ1、お酢大さじ1を水に混ぜて、色を付けていきますよ!
なぜお酢?と思われるかもしれませんが、食紅とお酢の相性は良く、なんと毛糸の色染めでも使われている手法となっています。
液体に長い時間付けると、その分濃く色が付きますので、好きな濃さになるように調整してくださいね。
あまり濃すぎると、クレヨンで描いた絵や模様が目立たなくなってしまうので、注意が必要です。
本物のゆで卵を使ったら、ちゃんと最後は食べる!
本物のゆで卵を使う際は、できればその日の内に食べてしまいましょう。
ゆで卵を使うのは昔からの風習ですが、そもそもゆで卵を使うようになったのは、最後は食べられるようにするためです。
命の誕生を意味する卵を、そのまま捨ててしまっては、それは命を捨てるのと同じになってしまいます。
「いただきます」の言葉があるように、全ての食べ物は命をいただくこと。
ちゃんとゆで卵を食べて、イースターを楽しくお祝いしたいですね!
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