【「痩せたい」願望が原因で過食嘔吐に!知られざる「カショオの世界」】

コロナ禍が続き、在宅勤務やリモートワークが増えたことにより、慢性的な運動不足に陥っている方も少なくないと思います。

食べる量は減らないのに運動量は減っているため、みるみるうちに体重が増え、「痩せたい」と思っていることでしょう。

しかし、「痩せたい」という願望は、時に自分の身体を傷つけることになってしまうことがあります。

今回は、過食嘔吐、通称「カショオ」について執筆された書籍「カショオの世界」について共有していきたいと思います。

【痩せたいという気持ちが過食になる!?過食嘔吐「カショオ」とは?】

今回ご紹介する書籍は「カショオの世界」という過食嘔吐や摂食障害で苦しむ女性たちをインタビュー形式で綴った内容となっています。

書籍名は『あなたもしるべき「カショオの世界」 Kindle版』で、kindleで検索して頂ければと思います。

過食嘔吐、通称「カショオ」とは、その字のごとく『過剰な量を食べた後に嘔吐すること』を指します。

これだけでは一体どういうことなのかわかりませんよね。

僕も食べ過ぎて吐いてしまうのであれば、そもそも食べ過ぎなければ良いのでは?と思ったくらいですから。

しかし、この「カショオ」というのは突然なるものではありません。

だいたいは「痩せなければいけないから食べた物は体に吸収させてはいけない」という、「痩せたい」という願望が強迫観念に代わってしまうところから始まります。

周りからデブとかブスとか言われたり、付き合っていた彼氏が「痩せている女が好き」と言ってきたり、自分の体型を批判されてしまうことで、痩せなければいけないという気持ちになってしまうことが多いようです。

ここまでの話であれば、痩せるためにダイエットするなら丁度良いではないかと思いますよね。

しかし「カショオ」の怖いところは、「痩せなければいけない」という気持ちには終わりがないというところにあります。

例え体重が40kgまで落ちたとしても、「痩せなければいけない」という気持ちは消えず、もっと体重を減らそうとしてしまうのです。

強い強迫観念に心が支配されてしまうため、もはや抑制が効かなくなっているわけです。

これが「カショオ」の恐ろしい部分だと強く感じました。

【「カショオ」は誰にでもなってしまうリスクがある!】

書籍「カショオの世界」では、「痩せなくてはいけない」強迫観念に苦しんでいる女性たちがたくさん登場します。

皆さん事情はそれぞれあり、「カショオ」の度合いもまちまちですが、体験談(とは言っても現在進行形です)を読んで強く感じたのは『誰にでも起こる可能性がある』ということです。

読み始めた頃は自分にはあまり関わりのないことだと思っていましたが、読み進めるうちに自分の娘も「カショオ」になってしまう可能性は十分あると感じました。

特に今はコロナ禍で、ストレスが溜まりやすい環境にあります。

特に思春期を迎える多感な年頃であれば、「体重が増えてきているから痩せないとダメだ」ではなく、「健康に良くないから体調管理をしっかりしなきゃ」というように、指摘する側も気を付けないといけない問題だと思いましたね。

ちなみに、書籍「カショオの世界」では女性が中心に描かれていますが、実際には女性だけではなく男性にも「カショオ」になってしまうリスクがあります。

「●●でなければいけない」などといった、昔ながらの根性論が根付いているような環境下で育つと、男性も強迫観念に駆られてしまって摂食障害を起こし、「カショオ」を引き起こすケースもあるのです。

【「スリム」じゃなく「健康」になる!書籍「カショオの世界」が教えてくれたこと】

今回は、書籍「カショオの世界」を通じて、過食嘔吐や摂食障害の恐ろしさについて共有させて頂きました。

これは書籍の中でも少し触れているのですが、日本人は「痩せること」に対する執着が非常に強く、それはテレビやインターネットなどのメディアにも強く根付いています。

次から次へといろいろなダイエットブームがやってくるのは、その表れだと言えるでしょう。

しかし、重要なのは「痩せていること」ではなく「健康でいられること」であり、書籍「カショオの世界」は健康の重要さを教えてくれました。

長引くコロナ禍でストレスを抱えやすくなっているので、今一度この書籍を通して健康に対する重要性を再確認して頂ければと思います!

書籍名は『あなたもしるべき「カショオの世界」 Kindle版』で、kindleで検索して頂ければと思います!