冬になると、風邪と共に流行するインフルエンザ。
大人がインフルエンザに感染すると、職場になかなか復帰投げないなど、経済的にダメージをうけます。
今のインフルエンザは大人だけではなく、子どもへも平気でうつってしまいます。
インフルエンザの正しい知識を得て、インフルエンザがうつっても焦らないようにしましょう!
目次
大人だけでなく子供にも及ぶインフルエンザ
インフルエンザは冬の風物詩と言われるくらい、冬になれば必ず一度は耳にする感染症です。
国からの援助があるため、学校や職場でも予防接種が行われていますね。
大人が感染するイメージが強いインフルエンザですが、子供も例外なく感染するのがインフルエンザの恐ろしい特徴です。
「あれ、子どもの具合がいつもと違うな?」と違和感を覚えたら、インフルエンザを疑ってみてください。
子供のインフルエンザの4つの症状をまとめてみました。
子供のインフルエンザ~4つの症状
熱
- 38度以上の高熱
- 熱が出始めてから、何日も熱が下がらない
- 熱が上がったり下がったりして、ぶり返す
- 風邪よりも長く微熱が続く
発熱はインフルエンザの大きな特徴と言えます。
特に40度を超える高熱を出すケースが多く、だいたい2~5日続きます。
インフルエンザだと診断するための検査においては、38度以上出ていないと正確に検査できない場合があるという問題もあります。
また、熱が上がったり下がったりして、ぶり返す場合、インフルエンザの合併症という可能性もありますので、すぐに受診されることをお勧めします。
もし受診した方が良いか悩んだら、小児救急電話相談(♯8000)へ電話してみても良いですね。
痛み
- 腹痛
- 下痢
- 頭痛
- のどの痛み
- 扁桃腺の腫れ
- 耳の痛み
痛みについては、風邪とあまり変わらないイメージがありますが、耳の痛みがある場合はインフルエンザの合併症の疑いがあります。
ウィルスが耳から侵入してしまうと、起こり得る症状です。
また鼻みずなどで鼻を思い切り「チーン」とかんでいると、中耳炎になりやすいのでなるべく優しく鼻をかむように心がけたいですね。
食事
- 食欲不振
- いつもより食べる量が少ない
- 吐き気
- 嘔吐
消化器官の働きが鈍り、胃腸が弱ってしまうと、普段は消化できるものも消化できずに嘔吐に繋がるケースがあります。
そもそも食欲がなくなってしまうため、いつも食欲旺盛であれば体の具合の変化にいち早く反応できるのではないでしょうか。
咳
- 咳が辛そう
- 咳が長引く
咳は傍から見ていても辛そうであるかどうかはわかりやすいと思います。
風邪だと寝る前に多く出たりしますが、インフルエンザの咳は1日中関係なく出るケースが大半です。
辛そうな咳が長引くようであれば、インフルエンザの疑いが強まります。
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症状が出ていても、全体的に症状が軽いケースが多い
大人はインフルエンザがどういうものなのか、そして病気にかかったらどのような対処をすべきか、今までの経験則から状況を自覚して行動することができます。
しかし子供は経験がほとんどないために、インフルエンザに感染していることに気づかずに普段の生活を送ってしまいます。
発熱によって寧ろハイテンションになってしまって、元気に映ってしまうこともあるかもしれません。
普段の生活を送るということは、ショッピングモール、幼稚園、学校、塾…様々な公の場にインフルエンザのウィルスをまき散らすことになってしまうので、これではインフルエンザの思うツボです。
おそらくですが、インフルエンザによって学校が休校になったり学級閉鎖になったりするのは、こういった事情があるからかもしれません。
ですから、ちゃんと大人が見極めてあげないといけないんですよね。
インフルエンザ発症の目安は、『38度以上の高熱』になります。
インフルエンザの診断で用いる検査に反応しやすくなりますから、発熱には気を遣っていく必要があります。
インフルエンザの9つの厳選療養ポイント
インフルエンザの感染と診断されたら、自宅療養ではどのようなことに気を付けていくべきでしょうか。
療養ポイントを9つ厳選しましたので、順番に見ていきましょう!
①ゆっくり休ませる環境を整え、睡眠を十分に取らせる!
高熱が続いたり、熱が高低変化したりすると、かなりの体力を消耗します。
体力を回復させるには睡眠が一番ですから、睡眠をしっかりと取れる環境を整えることは非常に重要です。
子供はテレビが大好きですから、どうしてもテレビを見てしまいがちですが、できればテレビのない部屋に布団を敷いて、しっかりと休ませたいですね。
②お茶やジュースなど、とにかく水分を欠かさない!
食欲不振により、水分すら要らないという状況になりかねませんが、脱水症状は絶対に避けたいので、何でもいいのでとにかく水分を取るようにしてください。
ジュースは糖分も含んでいるので、食欲がない場合には栄養補給にもなります。
こまめに水分を取ることを忘れないでください。
③食事はおかゆなど消化の良いものを!
胃腸の働きが鈍り、消化器官はあまり正常に機能しなくなっています。
食欲は元気な時に比べると無くなっているかと思いますが、油や刺激物を使った食事は避けた方が良いです。
本人が食べたいと言っても、食事の後に嘔吐してしまう可能性もありますので、そういった食事は元気になってからにした方が無難です。
おかゆの他にはうどんでも良いかなと思います。味は薄味でお願いします。
④部屋の温度は適温、湿度は50~70%!
咳が出やすい状態ですので、あまりにも乾燥していると咳が止まらなくなってしまう危険があります。
濡れたタオルを干したり、加湿器を設けたりと湿度を高くする工夫をしたいところです。
エアコンをつけるとどうしても湿度が下がってしまう傾向がありますので、注意してください。
⑤こまめに鼻をかんだり、うがいしたりする!
ウィルスはいろいろなところから侵入しますが、特に多いのは鼻とのどです。
鼻に入ったウィルスは鼻みずによりのどへの侵入を防ぐのですが、どうしても子供は鼻みずを吸ってしまいます。
そうすると、せっかく鼻みずが侵入を防いでくれたのに、ウィルスごとのどへ入っていってしまいます。
なかなか鼻に利く薬もないので、こまめに鼻みずの処理をすることをお勧めします。
また、のどにも随時ウィルスが侵入しようとしていますので、定期的なうがいは必要かなと思います。
⑥お風呂は控え、お湯で濡らしたタオルなどで体をふく!
入浴は思っているよりも体力を消耗しますので、体力が落ちている状況でお風呂に入るのはやめた方が良いです。
冬は寒いので、お湯で濡らしたタオルで体をふくなどして対応しましょう。
⑦マスクはちゃんと着用する!
家族の誰かがインフルエンザにかかってしまうと、芋づる式にインフルエンザが感染してしまうケースが非常に多いです。
子供は自分でマスクをずっと着用することは難しいので、そういう場合は周りがちゃんとマスクを着用するようにしましょう。
もしさらに小さいお子さんがいる場合は、なるべく直接接触しないようにする工夫をしたいところですね。
⑧合併症のチェックを欠かさないようにする!
インフルエンザによって免疫が弱まると、違う病気、つまり合併症を併発するリスクが発生します。
例えば熱が上がったり下がったりしてぶり返す、高熱よりけいれんを引き起こすなど、症状は様々です。
また、高熱が出たからといって、無理に解熱剤を投与したりすると、インフルエンザ脳症などといった合併症を引き起こしたりしますので、しっかりとお医者さんの治療計画に乗っ取って療養してください。
⑨インフルエンザによる異常行動に注意する!
インフルエンザにより、以下のような異常行動を取る可能性があることが報告されています。
- 突然布団から出て、外へ出ようとする
- 興奮状態となり、窓を開けてベランダに出ようとする
- 意味のわからないことを発し、泣きながら部屋の中を動き回る。
これらはインフルエンザが引き起こす高熱により、幻視や幻聴が原因と言われています。
昔は特定の薬を投与すると異常行動を取ると思われていましたが、そもそもインフルエンザに感染すると異常行動を取るようです。
よって、高熱が出る2~3日くらいは、子どもを1人にしないようにしてください。
いつから幼稚園や小学校に行き始めても良いのか?
インフルエンザは第2種の感染症に定められており、原則として発症してからの5日、そして解熱から2日(乳幼児は3日)は登園、登校禁止となっています。
従って最大で7日(乳幼児は8日)は無理ということになりますね。
とは言え、幼稚園や保育園、小学校などによって方針が異なるケースがありますので、電話などで一度確認してみることをお勧めします。
早く元気になって、元気な笑顔に会いたいですね!
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