寒くて乾燥している季節に高熱が出ると、つい疑っていしまうのがインフルエンザ。

インフルエンザかどうか調べるには検査キットがありますが、痛いという噂が…

手軽にできるなら自分で購入もできそうだし、検査キットには不思議がいっぱい!

検査キットに関する疑問を、完全解決します!

そもそも検査キットって何?

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インフルエンザにおける検査キットとは、一言で言うと『インフルエンザウイルス発見装置』です。

もし体内にインフルエンザウイルスの存在が確認されれば、その時点でインフルエンザウイルスに感染していることになるからです。

「迅速抗原検出キット」と呼ばれることもあって、検査してから結果が出るまでの時間はおよそ10~15分程度とかなりスピーディ。

インフルエンザに感染しているかどうかを調べるためだけに、学校を休んだり会社を休んだりしなくて良いわけです。

検査方法は至って簡単で、病院で先生に鼻の奥の粘膜を採取してもらい、粘膜からインフルエンザウイルスが検出されるかどうかを調べるだけです。

しかし、この鼻の奥の粘膜を採取するために、ススキのような棒を鼻に入れられるのですが、これがまた痛いです。

一瞬で終わることとはいえ、小さいお子さんなら号泣必須です。

うちの子どもも初めは何をされるかわからなかったようですが、ズボッとされた途端にオーケストラが始まりましたからね…(笑)

検査キットのここがすごい!

この検査キットのすごいところは、1回の検査でどのインフルエンザの型に感染しているのかもわかるというところです。

だいたいはB型が多い(B型の方が感染力が強い)のですが、型によって治療方法が変わってくるため、型が一発でわかるのは良いですね。

検査にかかる時間も10~15分と短いですし、医療の技術は本当にすごいなと感心してしまうほどです。

また、手軽にできることから、どこの病院でも常備しているのもすごいところだと思います。

病院によって扱っている薬が違うくらい、病院の方針によって治療方法が異なったりするのが普通ですが、検査キットにおいてはどこの病院でも同じものを使います。

ですから、無理に大きい病院に行く必要はなく、近くのかかりつけの病院で事足りるのです。

検査キットのここがデメリット

デメリットがあるとすれば、ある程度のインフルエンザの症状が出てくれないと検査できないところでしょうか。

インフルエンザウイルスの存在を確認する検査なのですが、体の内部で起こっていることなので、鼻の粘膜という外部にまでウイルスが出てくれるには時間がかかります。

およそ発症(病気としての症状が出ることです)から12時間は経たないと、インフルエンザウイルスに感染していたとしても、陰性反応(存在しないと言う結果)が出てしまうケースがあります。

その場合、お医者さんとしては、様子を見てインフルエンザウイルスに感染していると否定できないケースが多くなり、「また明日検査に来て」なんてことになってしまいます。

検査を2回やることで、来院する時間が2倍、検査する費用も2倍、そして何より鼻の奥に棒を突っ込む痛みも2倍となり、全くプラスの要素がありません。

よって、インフルエンザに感染したかな?と思っても、少しだけ様子を見た方が良さそうです。

発症から12時間というと、もう既に咳やくしゃみは出ており、高熱(38℃以上)が出ているくらいの時間となります。

体温が39℃になってくると、体内のウイルスとの戦いが激化し、あちこちで炎症を起こしてしまい関節が痛くなったりします。

インフルエンザの治療は発症から48時間以内に行わないと、薬を投与しても効果が出にくくなってしまうため、検査は遅すぎてもいけないのです。

発症から12~48時間の間に、検査されることをおすすめします。

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他にもインフルエンザを検査する方法はあるのか?

あります。

『分析装置』と呼ばれるものなのですが、感染しているかの反応を目視で確認する検査キットとは違い、機械が判断してくれるスーパー優れモノです。

高感度で検出してくれるため、検査キットよりも少ないウイルス数で判断が可能となります。

よって、発症してすぐであっても、ウイルス検出ができると言われています。

分析装置はどこの病院でも置いてるというわけではないようなので、もし検査キットではなく分析装置で判断してもらうことを希望する場合は、あらかじめ病院を調べておいた方が良いと思います。

検査キットはどれくらいの費用がかかるの?

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1回検査してもらうのに、およそ5~6000円程度の費用がかかると言われています。

しかし保険が適用されるので、負担は3割となりますので、だいたい2000円くらいになるかと思います。

検査の他に治療を行った場合は、さらに料金がかかるかと思います。

検査キットがお手軽なら自宅でやりたい!どこで買えるの?

結論から申し上げると、買えません。

理由としては、検査キットは『体外診断用医薬品』だからです。

体外診断用医薬品とは、

「専ら疾病の診断に使用されることが目的とされている医薬品で、人または動物の体に直接使用されないもの」

となっています。

専ら疾病の診断に使用される、というところがポイントで、診断できるのは医師だけですから、医師ではない素人には扱えないものということになります。

検査キットをやってもらった方なら共感頂けると思いますが、棒を鼻の奥に突っ込んだ時、先生はちゃんと鼻の奥を見ながら、手際よく奥へ押し込んでいったと思います。

鼻の奥を傷つけることなく、ピンポイントで粘液を採取できるのは、やはり専門の知識と経験が必要ということですね。

ちなみに同じ検査キットでも、妊娠の検査キットは医師の免許がなくても買うことができます。

妊娠の検査キットは『第1医薬品』または『第2医薬品』に分類され、第2医薬品であればコンビニやインターネットでも購入可能です。

第1医薬品は薬剤師がいるような薬局でないと購入できませんが、妊娠の検査キットの中でも早期発見用の検査キットが該当しますので、一般的な妊娠の検査キットであれば、薬剤師のいない薬局、コンビニ、インターネットなどで購入できるのです。

検査に行く時は、マスクの着用は絶対!

もし貴方がインフルエンザウイルスに感染していなかったとしても、同じく検査しに来院する人の中には、しっかりとインフルエンザいウイルスに感染している人もいるのです。

感染している人が咳やくしゃみをすれば、飛沫感染してしまう懸念があるのです。

検査しに行ったばっかりにインフルエンザウイルスに感染してしまったというのは、とても悲しすぎますので、ちゃんとインフルエンザウイルスを通さないマスクを着用し、帰ってきたら手洗いを必ず行いましょう!

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