インフルエンザウイルスの感染を防ぐためにインフルエンザウイルスのワクチン、つまり予防接種を受けるのですが、1回では不十分と言われています。

特に13歳未満の子どもは2回接種が必要とされており、大人であっても2回接種した方がよりインフルエンザウイルスによる発症を抑えられるのです。

2回接種する場合、一体どれくらいの間隔をあける必要があるのでしょうか?

実は13歳未満と13歳以上で、間隔が異なることが分かっているので、ご紹介していきたいと思います。

そもそもどうして予防接種を2回打つと良いの?

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インフルエンザの予防接種を2回行った方が良いとされる理由は、以下の2つが主に挙げられます。

ワクチンで使われているウイルスが弱体化しているから

ワクチンで使われるインフルエンザウイルスというのは、感染性や症状が出ないように科学的に弱体化しています。

人間は不思議な性質を持っていて、ウイルスが強ければ強いほど体内で作られる抗体は強くなり、逆にウイルスが弱いと抗体も弱くなります。

従って、ワクチンで使われるウイルスによって作られた抗体は弱くなってしまいます。

そこで、2回接種することにより、抗体をパワーアップ(ブースター効果と良います)させることができるのです。

インフルエンザウイルスのワクチンについては、以下のページにまとめていますので、参考にして頂ければと思います。

⇒参考:インフルエンザのワクチンに効果はある?ここで白黒つけようじゃないか!

抗体を作る機能を助けるため

13歳未満の場合は、まだ色々な病気にかかっていないため、抗体も少なく免疫が弱くなっています。

抗体は病気にかかって初めて作られるのですが、まだ抗体を作る機能も万全ではないのです。

そこで、複数回接種することによって抗体を作る機能を助けるのです。

13歳以上であれば、既に色々な病気にかかっており、抗体も多く免疫力も13歳未満に比べると強くなっていますので、1~2回の接種で良いとされています。

複数回打つ場合の予防接種の間隔は、条件によって様々!

インフルエンザの予防接種は、およそ生後6ヶ月~13歳未満は2回、13歳以上は1~2回接種することが妥当と言われています。

生後6ヶ月については、ワクチンによっては生後1歳まで待った方がいいものもありますが、だいたいは6ヶ月までとなっています。

6ヶ月未満は効果が実証されていないため除外されていますが、おそらく生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんから貰っている免疫力により守られていると思われます。

しかし、その免疫力は徐々に低下していってしまうため、生後6ヶ月あたりからワクチンが有効となっているのです。

2回を推奨されている13歳未満、そして1回でも良いけど2回打つとなお良いとされている13歳以上で実は予防接種の間隔が異なります。

さらに、インフルエンザウイルスではない、違うウイルスの予防接種をしている場合においても、ちょっと話が変わってきます。

それぞれの条件について、間隔を見ていきましょう。

生後6ヶ月~13歳未満

接種の間隔は2~4週間が良いとされています。

1回目に接種したワクチンを最大限に活かすためには、できるだけ4週間まで引っ張ると良いでしょう。

なお、13歳未満とは、1回目の接種の際に12歳であればOKということになります。

2回目の接種を12歳のうちに済ませなければいけないという意味ではありません。

13歳以上

接種の間隔は1~4週間が良いとされています。

13歳未満よりも間隔が早くても良いということですね。

13歳以上であれば、抗体ができやすくなっているため、多少間隔が短くてもブースター効果に期待が出来ると言うことですね。

最近違うワクチンを接種している場合

これはインフルエンザの予防接種は1本目という考え方になりますが、もし接種の27日以前に違うワクチンを接種していたら、やめておいた方が良いです。

28日以上、つまり4週間経っていれば接種してもOKとされていますが、一度医師に相談するようにしてください。

ワクチンの種類によってインフルエンザウイルスのワクチンを接種しても良い期間が異なるのですが、28日以上、つまり4週間経っていればOKなのは生ワクチンです。

不活化ワクチンの場合は7日以上、つまり1週間経っていればOKです。

ちなみにインフルエンザウイルスは不活化ワクチンとなるため、13歳以上であれば1週間経っていれば接種可能となるわけです。

生ワクチンは、現在日本のワクチンでは存在しない(全て不活化ワクチン)ので、よっぽど大丈夫だとは思いますが、やはり何かあってはいけないので、事前に医師に相談するようにしてください。

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予防接種を2回打つ場合、どのようなスケジュールを立てたら良い?

インフルエンザウイルスが流行のピークを迎えるのは、すごく寒くて乾燥が酷くなる12月~3月と言われています。

よって、11月中には2回とも予防接種を完了させておくのが理想的と言えます。

1回目は10月、2回目は11月、できれば1回目と2回目の間隔は4週間空けておきたいですね。

4週間空けることが難しい場合は、13歳未満であれば最低2週間、13歳以上であれば最低1種感間隔があいていれば問題ないでしょう。

もし12月のピークに間に合わなくても、打たずにいるよりは打った方が絶対良いので、遅くなってからでも接種をお勧めします!

インフルエンザワクチンの正しい知識を身につけましょう!

インフルエンザワクチンについて、毎年効果があるのか!?みたいな論争が繰り広げられています。

正しい知識があれば情報に踊らされずに、ご自分の判断で接種をどうしていくか判断できるようになります。

しっかりとワクチンのことを理解した上で、予防接種に臨んで頂きたいと思います。

インフルエンザワクチンの効果については、以下にまとめましたので参考にして頂ければと思います。

⇒参考:インフルエンザのワクチンに効果はある?ここで白黒つけようじゃないか!

インフルエンザワクチンの予防接種では主に検査キットを用いることになります。

検査キットがどういうものか、費用がどれくらいかかるのかなど、以下にまとめましたのでこちらも是非確認して頂ければ幸いです。

⇒参考:インフルエンザの検査キットは痛い?費用は?自分で購入できる?疑問を完全解決!

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